<Mより発信>
日協連は1954年のICAパリ大会に初めて代表を送り、代表派遣運動のリーフレットに掲載した賀川会長の文章を先にご紹介した。
1957年のストックホルム大会への代表派遣の際、「組織を上げて中林代表を送ろう-ICA大会代表派遣に当って-」という賀川会長の文章が『生協運動』1957年5月号に掲載されているのでご紹介。後半にICAについての説明文章もあるので、そちらは末尾のおりたたみの部分につけておく。

【組織を上げて中林代表を送ろう-ICA大会代表派遣に当って-】日協連会長 賀川 豊彦
全国の同志諸君の献身により生協は月に日に発展を続けている。生協が中核となった消費者運動も盛りあがり、全消費者の利益をふみにじろうとする中小企業団体法案を国会で立往生させた。これだけの団結力は今までの日本の消費者にはなかったもので、運動発展の証左である。
さらに全世界に眼を向けるならば、ソヴエトとの第2回協同組合貿易の交渉が、現在モスクワでまとまろうとしており、スエーデン、ルーマニヤ、チエッコスロバキヤなどからも貿易の申込みを受けている。新しい世界の貿易は互助互恵の協同組合貿易から始まろうとしているのである。
諸外国における戦後の協同組合の発展は大きく、特にそれは新興のアジア・アフリカ諸国で著しいという。誠に欣ぶべきことである。
われわれ日本の生協運動も現在の盛りあがりの上に、一層発展させて行かねばならない。
さて、今年は4年ぶり(ママ)にICA(国際協同組合同盟)大会がスエーデンのストックホルムで開かれる。この大会に日協連からは、中林貞男専務を正式代表として送ることになった。単協からも3名の代表が出席するが、日本の代表は共同で〝原水爆実験の禁止と原子力の平和的利用〟を世界の同志に訴える。この提案は前の大会にも田中代表が訴えたもので、日本としては2度目のアッピールである。
原水爆実験禁止が世界の与論となっている今日、われわれの訴えも今度こそ各国協同組合の同志の大きな支持を受け、大会の決議にすることができよう。中林代表もまたこの重大な任務を充分に果してくれるだろうと、私は信ずる。そしてこのことによって今年のICA大会は劃期的なものになるだろう。
はるばるとストックホルムへ行かれる中林代表の任務も重いが、中林代表を名実ともに日本の生協代表として送り出すわれわれの責任も大きい。

全国の同志諸君!
日協連の組織をあげて中林代表をICA大会へ送ろうではないか。前回、田中代表を送り出した熱意と力をもう一度結集して、派遣カンパを推進して戴きたい。中林代表の派遣に当って訴える次第である。
以上

以下、続けて掲載されている編集部による【ICA大会の意義】の部分をおりたたみ部分に入れておく。
【ICA大会の意義】
63年の歴史をもつICA
国際協同組合同盟(ICA)は生協、農協、信用組合等各種協同組合の国際連合組織であり、現在ある任意の国際団体の中では最も古い歴史をもっている。
同盟は1895年ロンドンで開かれた国際協同組合大会の際に設立されたもので、加盟国は39ヶ国、傘下組合員は1億2000万人に及んでいる。国際的な大衆組織としては最も規模が大きく、ユネスコ、I・L・O等国際連合の有力なオブザーバー団体となっている。

相互扶助の基磐の上に
同盟の目的と性格は
「同盟はロッチデール先駆者達の事業を引きつぎ、その諸原則に従って、完全な白主と同盟自らの方法とによって全社会のために、相互扶助の基盤の上に組織された協同組合の制度を以って営利制度に代えようとするものである」
(国際協同組合同盟定款第1条)に明示されている。
日協連は発足とともに加盟を決議し、1952年5月、農協ともども正式会員となった。

大会には国連と各国大使が挨拶
国際協同組合同盟の大会は通常3年に1度開かれる。大会では加盟国の各協同組合組織の代表が、同志としての国際的結びつきの上に立って、前回大会以後の同盟の行った事業を検討し、中央委員会或いは会員が提案した議案について討論し、各種の決議を行うのである。論議が交された問題は投票によって可否が決せられるが、各組織は代表の数だけの表決権をもっており、代理投票も認められる。
大会には国連、国連の専門機関、各国政府、大使館その他重要な国際機開から来賓が出席して挨拶を述べることになっている。

平和への要求はICAを通じて世界へ
ICAを中心とする国際協同組合運動の特色は人種、思想による分け隔てが全くなく、 アメリカの運動者もソヴエトの運動者も、ヨーロッパの人々も、アジアの人々もともに、共通の理想、平和と生活の向上を目指して結集しているのであって、この大会でほ世界は全く一つに結びつき、語り合われるのである。
世界の協同組合の同志たちが3年に一度集って共通の問題を語り合う-こゝにICA大会の意義があるのであって、社会を改善し、世界平和を確立しようとする協同組合運動者の熱烈な要望は、更に同盟を通じて国連に、また各国の政府に伝わって行くのである。


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【ICA大会の意義】
63年の歴史をもつICA
国際協同組合同盟(ICA)は生協、農協、信用組合等各種協同組合の国際連合組織であり、現在ある任意の国際団体の中では最も古い歴史をもっている。
同盟は1895年ロンドンで開かれた国際協同組合大会の際に設立されたもので、加盟国は39ヶ国、傘下組合員は1億2000万人に及んでいる。国際的な大衆組織としては最も規模が大きく、ユネスコ、I・L・O等国際連合の有力なオブザーバー団体となっている。

相互扶助の基磐の上に
同盟の目的と性格は
「同盟はロッチデール先駆者達の事業を引きつぎ、その諸原則に従って、完全な白主と同盟自らの方法とによって全社会のために、相互扶助の基盤の上に組織された協同組合の制度を以って営利制度に代えようとするものである」
(国際協同組合同盟定款第1条)に明示されている。
日協連は発足とともに加盟を決議し、1952年5月、農協ともども正式会員となった。

大会には国連と各国大使が挨拶
国際協同組合同盟の大会は通常3年に1度開かれる。大会では加盟国の各協同組合組織の代表が、同志としての国際的結びつきの上に立って、前回大会以後の同盟の行った事業を検討し、中央委員会或いは会員が提案した議案について討論し、各種の決議を行うのである。論議が交された問題は投票によって可否が決せられるが、各組織は代表の数だけの表決権をもっており、代理投票も認められる。
大会には国連、国連の専門機関、各国政府、大使館その他重要な国際機開から来賓が出席して挨拶を述べることになっている。

平和への要求はICAを通じて世界へ
ICAを中心とする国際協同組合運動の特色は人種、思想による分け隔てが全くなく、 アメリカの運動者もソヴエトの運動者も、ヨーロッパの人々も、アジアの人々もともに、共通の理想、平和と生活の向上を目指して結集しているのであって、この大会でほ世界は全く一つに結びつき、語り合われるのである。
世界の協同組合の同志たちが3年に一度集って共通の問題を語り合う-こゝにICA大会の意義があるのであって、社会を改善し、世界平和を確立しようとする協同組合運動者の熱烈な要望は、更に同盟を通じて国連に、また各国の政府に伝わって行くのである。

【2010/05/19 00:13】 | アーカイブ
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