20140313協同組合塾山本邦雄さん(2)40%縮小
<Mより発信>
【2013年度第3回例会のご報告】概要編はこちら
ご講演要旨「山本邦雄:日本生協連職員としてスタートした生協人生を今、ふりかえる」 その1
ご講演要旨「山本邦雄:日本生協連職員としてスタートした生協人生を今、ふりかえる」 その2

【山本邦雄:日本生協連職員としてスタートした生協人生を今、ふりかえる】 その3
「最後に」 これまでの生協人生を振り返って感じていること・日本生協連に期待すること
「生協人生」に限らず、これまでの人生を振り返って思うことは学生時代に感銘を受けた本(古在由重著『思想とは何か』)の内容をどれだけ実践できたかということ。要するに、思想というのは一片の論理とか一片の理論じゃなく、現実との対応の中で自分の中で屈折しながらも生きていく、必要なことはいろいろな定義や分類を数え上げる、いわゆる学者的にいろいろな定義を出してやっていくっていうことじゃなくて、一生そう決めたことについて貫き通すか、理路整然といくらいいことを言ってもそれと全く違った行動をとっていたら何の価値もないということだと思う。ずっと学生時代から40何年以上、この本だけは持って歩いていた。節目節目でずっと、常にそのことだけは大きな判断する時は考えた。そこに書いているような立派な生き方をしたかどうかはいささか疑問だが、常にそう思っている。人間、やらなければ何の価値もないということ。
2番目に、高村元会長が『いま生協に求められるリーダーシップとは』という本で書いている以下のようなこと。「誰にでも同じリーダーの行動基準があるわけではない。それぞれに個性があり、個性発揮こそが大切であり、教えられたり、真似をしてリーダーたり得ることはない。自ら考え、自らが判断し、体当たりしていくしかない。」
僕は全くその通りだと思う。真似したりなんかしてうまくいくはずがない。1番目の思想とは何かということでも言ったが、自分で考えて自分で体当たりする以外は解決する方法がない。そここそが思想であり、哲学であるということだと思う。
日生協に期待することとして、日生協は生協の基礎知識だとか専門性を習得できる、そしてその気になれば全国の情報とかを広く知る立場にいる、それを自覚して欲しい。単協ではなかなかできないことだが、日生協にいると意識的に動けばいくらでもできる、そういう立場にいるんだよということを皆さんに自覚していただくということ。それから皆さんは優秀な人が多いと思うが、どんな素晴らしいアイディア・理想も実践して実現して生協の場で成果を上げること。そういう時だけそれが生きるということ、運動家・プロとしての覚悟を持って欲しい。日生協はそういう立場におかれているのだから。そういう気持ちを持って臨んで欲しい。そういう立場と必ず成功させてやるんだというんだという気迫、そのために何を考えるのか。上から目線でものを言っても各会員生協が聞くはずがないし、そのために今の日生協は何をするんだというようなこと。

最後にみなさんに送りたい二つの言葉
1つめは、2013年度の新書大賞の1位になった小熊英二さんの 『社会を変えるには』 (講談社現代新書)から。これを読んだきっかけは、僕はいま脱原発で官邸前集会にずっと行っているが、参加してみて僕たちが学生時代に感じたそういう運動とこれは違うな、だいぶ違うなと新しい息吹を感じた。最後に書いてあることで、「社会をつくることは楽しいことです。素敵な社会や素敵な家族や素敵な政治は待っていても取りかえてもあらわれません。自分でつくるしかないのです。面倒だ、理想論だ、信じられない、こわいという人もいるでしょう。そう思う人は今のままやっていける、このままで耐えられると思っている人たちでしょうから、これからもずっとそうして過ごしてください。いつまで続けられるかわかりません。あとはあなたが決めることです。『社会を変えるためにはあなたが変わること、あなたが変わるにはあなたが動くこと』、言い古された言葉のようですが、今ではそのことの意味が新しく生かし直される時代になってきています」という言葉。
もう1つは、「フーテンの寅さん」の映画から。僕は全部観ているが、妹のさくらの子どもの満男くんが思春期の時に、柴又の駅に寅さんを送っていく時に、別れ際に「おじさん、人間っていうのは何のために生きてるの」って聞く。寅さんがしばし考えて「俺にはめんどくさいことはわからないけど、人間は生きてるうちに何回か生きててよかったなって思うことがあるんだ。俺は人間はその時のために生きてるんだと思うよ」って言って、あばよと帰っていく。その「生きててよかったな」と思うことはやっぱり人が喜んでくれる、人のためになった、というようなことのために人間がその時に味わう喜び、そのために生きてるんじゃないのかっていうことを寅さんがあそこで言ったんじゃないのかと、僕は思っている。いつも生協で組合員に話す時は「皆さんはどう感じますか。僕はこう感じてるんです。僕は一貫してるんだけど、さっきの古在さんの話も含めて、あんまり生きるとかおおげさに思って論理を組み立てていくということよりも、今こういうことにものすごく生きがいを感じる、それはいったい何なんだろうかというようなことを考える方がいいんじゃないのか」と。私の生協人生を通しても、生協というのはその都度の人間のふれあいだし、そういうことがまとまっていくと大きな力になっていくんだというのは、実感としてそう思う。それはあきらめないことであり、やり続けるしかない。途中でやめたらそれまでのことが全部パァになるわけだから、しぶとくやるしかない。
小熊英二さんの言葉が心にざっくりきた。「やりたくなければやらなくていいよ」「しかしやろうと思ったら動かなきゃいかんよ」ということ。それを僕は官邸前の集会にずっと行っていて感じる。彼らはあんなことしたって当然経済的な利益はないし、彼らはあまり発言しないでみんなに発言させて、「いつでもそういう人たちが集まれる場所を自分たちが用意しているんです」といっている。かつてのアジテーターが引っ張りまわすような運動とは違う。そういう点は生協運動も学ぶべきところがあるんじゃないかと思う。
以上

【2014/06/10 21:11】 | 未分類
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