2013年度第1回例会のご報告(講師:斎藤 嘉璋 氏)「生協の平和活動の歴史」 その1
2013年度第1回例会のご報告(講師:斎藤 嘉璋 氏)「生協の平和活動の歴史」 その2

【2013年度第1回例会のご報告】その3
4.なぜ“平和”か
1)協同組合の本質から
 協同組合は協同扶助・助け合いの組織として社会的弱者の暮し・権利を守るため事業と諸活動を行っています。平和は前提です。資本主義経済の「競争の論理」「強者の論理」が国を支配すると「戦争をする」のが「普通の国」といった間違いを起こします。「協同・助け合い」の「平和の論理」で対抗することが必要です。

2)最近、気になること
*「侵略」――かっての日本の侵略戦争について、安倍総理は「侵略」を否定しようと躍起です。第2次大戦でドイツは600万人のユダヤ人を犠牲にしましたが、日本は中国はじめアジア諸国で2000万人以上の犠牲者を出しました。他国に軍隊を派遣し、支配するのが「侵略」です。安倍さんの強弁は世界の人々のひんしゅくを買っています。

*「慰安婦」――昨年、韓国の生協・iCOOPで日本の生協の歴史を話す機会がありました。韓国には95年の「アジア平和の旅」で組合員の皆さんと訪ね、日本の植民地支配の頃の遺構などを見学し、「慰安婦=挺身隊」問題について関係者の話も聞きました。今回の訪韓で「挺身隊」問題は95年当時以上に国民的な問題になっていることを知りました。iCOOPの2011年年次報告書には挺身隊問題で生協が粘り強く取り組んでいることが書かれています。維新の橋下代表の発言などを聞くと「正しい歴史認識のない人に明日はない」と言いたくなります。
(ネットで「iCOOPKorea」を検索、日本語の年次報告などが読めます)

*原爆と「原発」――1945年、ビキニ被爆の年に国会では「原子炉製造予算」が成立し、その後「原子力の平和利用」の名目のもと原発の積極推進を続けます。3・11の福島原発事故でビキニにつづく被爆の脅威にさらされ、その不安は続いています。

*「憲法」――生協の理念は基本的人権、民主主義、平和主義など憲法の理念と一致します。25条の「健康で文化的な生活の保障」の考えは協同組合の役割と一致します。そのような憲法は守り抜く必要があります。

 最後に――国連が協同組合年を設定したのは、グローバル化した新自由主義経済が各国で貧富の拡大など矛盾を激化させている状況に対し、平和で健全な社会づくりに協同組合が貢献することを期待してのことだと考えます。日本の生協運動が平和で健全な社会づくりにさらに貢献することを期待します。

<メモ>①米ソをはじめとする核実験
     これまで2,379回の実験、そのエネルギーは広島原爆の3万5000発分。
     1986年の米地下核実験で漏れ出した放射能はスリーマイル事故の2000倍。
    ②第2次世界大戦の戦没者、犠牲者
     ドイツ―210万+市民50万+ユダヤ人600万人、日本―230万+市民80万+アジア2000~3000万人、米―40万人 英―35万人

参考文献 日本生協連『現代日本生協運動史』上下巻、同『資料集』(全3巻、CD-ROM版)
     東京都生協連『東京の生協運動史』
     丸浜江里子『原水禁署名運動の誕生』(凱風社)
     岩垂弘『核なき世界へ』(同時代社)
     共同ブログ「コラボ・コープOB」斎藤の歴史コラム

 続けてダブル講師企画ということで、日本生協連OBで現在は「NPO法人 ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の事務局長として活躍されている伊藤和久さんから、会の設立から今の取り組みについてのご報告をいただきました。次に記事アップしてご紹介します。

【2013/08/03 00:47】 | 主催企画報告
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