2012大友弘巳『生協の持続的発展を願って』表紙.jpg
<Kより発信>
我々の大先輩である大友弘巳氏が『生協の持続的発展を願って』(あけび書房)というタイトルの本を出版されたので紹介します。大友氏は、昨年10月のJCCU協同組合塾に参加され、その時の杉本教授(関西大学)の講演(イギリスの生協について)の感想記事も本書に掲載しています。

大友弘己氏は、1960年より2005年まで大学生協(埼玉大学)、地域生協(さいたまコープ)、事業連合(コープネット)、日本生協連などに勤務され生協の発展に大きく貢献されたリーダーの一人です。大友氏は生協を退職後、2008年9月に生協OB仲間9人と共同ブログ「コラボ・コープOB」を開設されました。最近まで大友氏が投稿したブログ記事70通の中から45通を抜き出し編集されたのがこの本です。ブログ記事は、以下のように編集されています。
Ⅰ. 50年を振り返って(6)
Ⅱ. 時代の変化を見詰めて(8)
Ⅲ. ヨーロッパの生協に学ぶ(5)
Ⅳ. 危機を迎えた日本の生協と持続的発展への挑戦(8)
Ⅴ.生協の社会的役割発揮への期待(4)
Ⅵ. 生協間の事業連帯と組織合同・合併の議論を巡って(14)
*カッコ( )内の数字はブログの記事数

本書では、大友氏がOBとして日本の生協の持続的発展を願って、国内外の流通業・小売業の動向や成長企業・成長している生協の戦略や教訓をレポートしています。Ⅵ章に14記事を掲載しているところからわかるように、生協の事業連帯と組織合同・合併に関しての大友氏の問題提起が、出版の狙いであることが読み取れます。
日本の生協は、1970年代から1980年代にかけて、共同購入・班を中心とした組合員活動などで大きく発展し、1992年のICA東京大会では世界から高く評価されました。ところが1990年代から2000年代にかけて、組合員数は大幅に増えているものの、供給高はほとんど伸びず、一人当たり利用高が減少しています。大友氏は、この点を特に注視しているように思えます。組合員中心の生協づくりなくして発展はないとの視点から、組織合同・合併についてよく論議をして欲しいと訴えています。
また、本書では、自然エネルギーに関しての記事「自然エネルギー活用の先進国デンマーク研究」(P.79)、「風力発電の先進地~デンマークのロラン島がなぜ?」(P.129)は、デンマークという協同組合が発達した国について、エネルギー供給を協同組合が担っていることについての大変興味深い内容でした。ぜひ、生協関係者に一読して欲しい本です。

(追記)
「コラボ・コープOB」に掲載された大友弘巳氏の記事、「生協の持続的発展を願って」の刊行についてのご案内と、「もくじ」のご紹介もご紹介。
『生協の持続的発展を願って』をインターネットで買える一例としてAmazonのコーナーはこちら

【2012/03/31 19:59】 | 文献紹介
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