<Yより発信>
【協同組合とサッカー】
協同組合とサッカーには共通点が多いということについて、私は個人的にいろいろなところで話してきた。今回はグローバリズムとローカリズムの視点から述べたいと思う。
第一に協同組合とサッカーが、非アメリカ的グローバリズムの典型ということである。
現在、協同組合とサッカーは全世界の隅々にまで拡がり、億の単位の人々にとって生活に欠かせないものとなっている。協同組合の組合員は世界で10億人以上と言われるが、サッカーのファンの数はそれを超えるだろう。サッカー選手として登録されているだけでも1億人を超えているためだ。グローバリズムの典型としてあげられるものは大抵アメリカ発かアメリカ中心なのであるが、協同組合とサッカーはそうではない。
いずれもその起源は19世紀のイギリスであり(サッカーファンにとってはイングランドである)、ともにマンチェスター近郊の都市ロッチデール(生協)とシェフィールド(サッカー)である。
歴史上の最古の協同組合は1844年にロッチデールで誕生し、その13年後の1857年に最古のサッカークラブ・シェフィールドFCが誕生した。
実は、協同組合もサッカーもこれより古くから存在したという記録があるが、現在まで継続している原則(サッカーはルール)=グローバルスタンダードに基づくという意味で最古のものとされている。
このようにサッカーと協同組合は、産業革命の中心であったマンチェスター近郊で労働者の中で生まれ、愛され、19世紀の大英帝国の覇権とともに全世界に広がっていったのである。
その当時の日本は幕末の激動期、坂本龍馬や岩崎彌太郎と交流があったイギリス人グラバーがサッカーをやっていたかどうかはわからない。イギリス人ダーウィンが「種の起源」を発表したのは1859年。進化論も非アメリカ的グローバリズムの一つと言えるだろう。
ダーウィンとサッカーとの関係もまだわからないが、今後調べたいと思う。
全世界に拡がり、発展した協同組合とサッカーは国際組織を必要とすることとなる。
協同組合は1895年にICA(国際協同組合同盟)を結成し、サッカーは1904年にFIFA(国際サッカー連盟)を結成した。現在ICAの本部はスイス・ジュネーブ、FIFAの本部も同じくスイスのチューリッヒにある。

(以下、第二のローカリズムからの視点へ続く。)
第二のローカリズムからの視点。サッカークラブも協同組合も街単位で生まれた。生協は、経済合理性や他の流通業との競合の関係から合併を繰り返し、大規模化を進めた。日本の生協においては、これまでは生協法の制約から県を越えた合併は認めらなかったためローカル色を保っているが、事業連合や生協法改正によって、マスメリット追求のため大規模化は更に進展するだろう。
一方サッカーにおいては、合併は非常に例外的であり、ヨーロッパでは街の単位でクラブが存在している、イングランドやイタリアではプロのクラブチームが100程度存在するし(ロッチデールにもプロのクラブがある)、日本でもJ1、J2、JFLのクラブはととんどの都道府県に設立されている。ヨーロッパや南米の歴史あるクラブは都市の歴史も背負っている。歴史的に仲が悪い2つの都市があれば、その都市のクラブ同士も仲が悪い。そして、同じ都市に複数クラブがある場合もクラブの歴史や因縁、サポーターの出身階層、地盤、宗教、イデオロギーなどを背負い、山の手vs下町、裕福な層vs貧困層、カトリックvsプロテスタントなどの対立があったりして非常に仲が悪いことが多い。イタリアのミラノの場合は複雑である。インターナショナルのイタリア語と都市名をつなげたインテルナツィオナル・ミラノとイギリス人が作ったACミラン(ミランはミラノの英語読みである)の2クラブがあって、昔からライバル関係だったのだが、ACミランのオーナーが現首相のベルルスコーニなので、政府寄りvs反政府寄りという色彩も帯びてきている。

イギリスの動物行動学者兼人間行動学者のデズモンド・モリスは著書「サッカー人間学」で人間行動学の視点から興味深い分析を行っているが、協同組合とサッカーは、上述したように全世界に拡がり1世紀半以上の歴史を持っており、これらを切り口にした比較文化研究をはじめ、興味深い分析や研究ができるのではないかと考えている。
以上


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第二のローカリズムからの視点。サッカークラブも協同組合も街単位で生まれた。生協は、経済合理性や他の流通業との競合の関係から合併を繰り返し、大規模化を進めた。日本の生協においては、これまでは生協法の制約から県を越えた合併は認めらなかったためローカル色を保っているが、事業連合や生協法改正によって、マスメリット追求のため大規模化は更に進展するだろう。
一方サッカーにおいては、合併は非常に例外的であり、ヨーロッパでは街の単位でクラブが存在している、イングランドやイタリアではプロのクラブチームが100程度存在するし(ロッチデールにもプロのクラブがある)、日本でもJ1、J2、JFLのクラブはととんどの都道府県に設立されている。ヨーロッパや南米の歴史あるクラブは都市の歴史も背負っている。歴史的に仲が悪い2つの都市があれば、その都市のクラブ同士も仲が悪い。そして、同じ都市に複数クラブがある場合もクラブの歴史や因縁、サポーターの出身階層、地盤、宗教、イデオロギーなどを背負い、山の手vs下町、裕福な層vs貧困層、カトリックvsプロテスタントなどの対立があったりして非常に仲が悪いことが多い。イタリアのミラノの場合は複雑である。インターナショナルのイタリア語と都市名をつなげたインテルナツィオナル・ミラノとイギリス人が作ったACミラン(ミランはミラノの英語読みである)の2クラブがあって、昔からライバル関係だったのだが、ACミランのオーナーが現首相のベルルスコーニなので、政府寄りvs反政府寄りという色彩も帯びてきている。

イギリスの動物行動学者兼人間行動学者のデズモンド・モリスは著書「サッカー人間学」で人間行動学の視点から興味深い分析を行っているが、協同組合とサッカーは、上述したように全世界に拡がり1世紀半以上の歴史を持っており、これらを切り口にした比較文化研究をはじめ、興味深い分析や研究ができるのではないかと考えている。
以上

【2011/09/07 19:07】 | ブログ
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