<Mより発信>
2010年6/17に「関消連の旗に使われていたCO-OPマークをめぐって調べたこと」という記事をアップしたが、その後の資料発掘で、先にご紹介した関西支所のミニ冊子の元の資料になっていると思われる資料が見つかった。『CO-OP商品シリーズNo.1 世界にひろがるCO-OP』でB6版30ページのミニパンフレットである。
生協関係の発行物で困るのは発行年月日の記載を欠いているものが少なくないことで、この冊子もご多分にもれていない。次の号からは発行年月が入っていてNo.2は1966年7月、No.3は1966年9月になっていることから、No.1は1966年の4・5・6月あたりの発行と推測される。表紙の樹木状のデザインは若かりし頃の齋藤嘉璋氏のデザインによるもので、スーパーバッグ用のデザインとして作画されたものだ。
1966『CO-OP商品シリーズ』No.1表紙20%×70%縮小
冊子冒頭の「はじめに 『CO-OP商品シリーズ』について」の書き出し部分を以下に引用。
「日本の生協で、はじめてCO-OPマークが使われたのは,大正15年(1926年)です。徳永直の小説「太陽のない街」で有名な共同印刷の大ストライキのとき、博文舘共働社という消費組合がその兵站部となって労働者を支援しました。これは戦後映画にもなりましたが、そのなかに、CO-OPをつけた赤旗がでてきます。
消費組合の取扱い物資のマークとしては、大正8年に創立された家庭購買組合が昭和8年頃から取扱い商品に、家庭購買組合のマークと併用してCO-OPマークをつけはじめました。灘神戸生協の前身である灘購買組合や神戸消費組合で、店舗や商品にCO-OPをつけはじめたのも、この頃のようです。」
本文中の「5.日本の生協とCO-OPマーク (1)戦前の試み」の書き出しのところが下の写真です。
1966『CO-OP商品シリーズ』No.1掲載の関消連マーク.JPG
ここも関西支所の冊子と同じ文章なのだが、関西支所の冊子と違うのはマークのデザインだ。前回の紹介記事と比べて見ていただきたい。以前、齋藤嘉璋氏からのご指摘があった通り、鏡に映したように左右が反転している。さらによく見ると元の冊子のデザインのラインがガタガタなのを関西支所の冊子では上下左右反転の上に綺麗なラインになっているので、後からつくられた関西支所の冊子作成の際にマークの作画をしてもらった際に左右が反対になってしまったのではないだろうか。ただし、鎌状の部分のデザインが関消連で最終的に確認されて使われていたデザインと違うこともわかり、1966年の元の冊子作成の際も最終デザインではないポスターか何かのデザインをもってきたことが推測できる。
関消連の旗に使われていたCO-OPマークについては、これで大体疑問がとけたので一件落着!

さて、次は商品につけられたCO-OPマークのルーツ探しが残っている。家庭購買組合で組合独自マークと併用してCO-OPマークがつけられていたということが木下保雄氏からの伝聞情報に基づいて書かれていた。この伝聞でこの冊子の原稿を書いた人は誰なのだろうか。「はじめに」の文章は日本生協連の組織部と事業部の連名になっていて、齋藤嘉璋氏が当時のことを思い出してみて、可能性があるのは大谷正夫さんか田近さんではないかということをおっしゃっていた。
けっこう長い期間、生協役職員向けの通信教育の中級コースの商品編にこの情報に基づいたCO-OPマークのルーツの話が掲載されており、指導部系の部署にも影響力があった方の文章だということも推測できる。何か情報があればお寄せいただけると有難い。

また、当時の生の資料がどこかで見つからないかと、気長に捜索は続ける予定である。

以下に、『CO-OP商品シリーズ』各巻のテーマと発行年月の一覧を付す。
『CO-OP商品シリーズ』の発行一覧
1966年?月:No.1 世界にひろがるCO-OP
1966年7月:No.2 CO-OPはちみつ
1966年9月:No.3 CO-OPソフト(衣料用洗剤)
1966年10月:No.4 カシミロン製品
1967年11月:No.5 CO-OPKソフト(台所用洗剤) CO-OPシャンプー
1969年4月:No.6 CO-OPコーンマーガリン
1969年7月:No.7 CO-OP石鹸 生協石鹸 デオコープ
1969年8月:No.8 コープホワイト コープハブラシ
1969年11月:No.9 生協天ぷら油 生協サラダ油
1970年1月:No.10 CO-OPセフター(衣料用洗剤)
1970年3月:No.11 CO-OPチーズ CO-OPコーンソフトマーガリン
1970年3月:No.12 CO-OP紅茶
1970年4月:No.13 住居の洗剤 CO-OPクリーン CO-OPフロアークリーン
まとまって保管されているのは以上


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『CO-OP商品シリーズ』の発行一覧
1966年?月:No.1 世界にひろがるCO-OP
1966年7月:No.2 CO-OPはちみつ
1966年9月:No.3 CO-OPソフト(衣料用洗剤)
1966年10月:No.4 カシミロン製品
1967年11月:No.5 CO-OPKソフト(台所用洗剤) CO-OPシャンプー
1969年4月:No.6 CO-OPコーンマーガリン
1969年7月:No.7 CO-OP石鹸 生協石鹸 デオコープ
1969年8月:No.8 コープホワイト コープハブラシ
1969年11月:No.9 生協天ぷら油 生協サラダ油
1970年1月:No.10 CO-OPセフター(衣料用洗剤)
1970年3月:No.11 CO-OPチーズ CO-OPコーンソフトマーガリン
1970年3月:No.12 CO-OP紅茶
1970年4月:No.13 住居の洗剤 CO-OPクリーン CO-OPフロアークリーン
まとまって保管されているのは以上

【2011/08/11 12:58】 | 文献紹介
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