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<Mより発信>
1990年に設立された「生協店舗近代化機構(COMO Japan)」は、日本生協連内に部会として組み込まれた後、2000年に歴史的役割を終えて解散した。全国に果たした大きな役割の一つに「長期国内留学制度(コモテック・こうべ)」があり、事務局の井上淳信氏は「コモテック」の名前を残したいと考えられ、独立して(株)コモテック人材開発研究所を設立し、現在も活動を続けている。
その井上氏には関西地連事務局時代にお世話になり、先日、当資料室にお立ち寄りくださったおりに、生協や協同組合関係の歴史的資料がたくさんあることも説明させていただいた。その時に標記の資料のコピーもしていただいたのだが、後日、口語体表記にしたものを送ってくださった。
「日本協同組合同盟創立総会の宣言は『協同組合の高らかな理想と可能性』を明確に示している名文と感じました。このまま資料として過去の出来事にしたくなかったので口語文体にしてみました。ただし、宣言の趣旨を歪めることは許されないことなので、末尾に責任の所在を明記致しました。宣言の精神が広がるように口語体にしたのですから、よろしければご自由に使って下さい。」とのことであった。
さっそく、こちらでご紹介させていただくことにしたい。冒頭が資料の現物の写真である。
また、コモテック関係の発行物等一式もご寄贈いただいたことも付記しておく。

【日本協同組合同盟創立総会の宣言(案) 綱領(案)】
宣言(案)
 人類の名に於て誠に恥ずべき逆政悪法によりて久しく翻弄支配せられ、天与の尊き個性と自由を蹂躙し、伸し得べき才能を涸渇阻止し来れり、是れ敗戦日本の姿なり。
 然るに今や日本の再建、世界の革新により、これ等逆政、悪法の撒廃社会組織の改造は必至の情勢に立ち至れり。我等日本再建の同志等相はかり、破壊せられたる民衆生活の安定確保と文化の躍進を企画し、ここに日本協同組合同盟を結成す。広く天下の同志に訴え、東亜の連繋より太平洋圏に及びやがて国際的結合にいたる世界人類解放の一翼たらん。
 我等は我等と志を同じうする友誼団体と相提携し、生産消費を正義化し相互扶助の世界建設に邁進せん。若しそれ百の法則、千の政策も人類解放の大愛によらずんば断じて之を拒否し闘争を準備せん。
 我等は一騎当千の勇を鼓し、協同組合の旗の下、十人を以て二十人の事をなし百人をもって千人の事を為さん、これ同志一体とならば難きにあらず。
 我等は時代を貫き、人類と国土を通じて変わることなき信条のもとに屈せず妥協せず、正義の前に厳然として遂行せずんば止まざるたぐひなき情熱を以て戦ひを闘はん。
 右宣言す
 昭和二十年十一月十八日 
日本協同組合同盟創立総会

綱領(案
一、我等は協同組合による都市農村漁村協同体制の確立に努め食糧及住宅問題を解決し以て民衆生活の安定確保と新日本文化の昂揚を期す。
一、我等は民衆生活を厭迫する一切の悪法、悪政に反対し、民主的協同組合法の制定と官僚的協同組合の徹底的自主化を期す。
一、我等は労働者、農漁民による自主的金融機関の設立と高度なる協同的社会保険の確立を期す。
一、我等は文化、教育の奪還と創造、特に教育の機会均等を要求し、国際的協同組合交易と連合強化による世界平和の確立を期す。

※原文に従って、現代口語文字に置き換えました。
2011.7.1 ㈱コモテック人材開発研究所 井上 淳信

【2011/07/06 12:55】 | 文献紹介
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