「協同組合のアイデンティティに関するICA声明を考える」CD付75%縮小.jpg
<Mより発信>
「21世紀の新協同組合原則」については、今年度の第1回例会で勉強する機会をもった。講師の栗本昭氏の著書もこのブログで紹介済みである。
コープ出版『21世紀の新協同組合原則』の紹介記事(*)
日本生協連では「2020年ビジョン」の策定作業をすすめている。そのためのサイトも設けているのでまずはそちらをご紹介。
「2020生協ビジョンサイト」はこちら
そして、その前提となっているのが「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」と「21世紀の新協同組合原則」であり、その学習をさらに深めるテキストが日本生協連出版部で発行されたのでご紹介したい。レイドロー報告以下の歴史的な3報告がCD-ROMに入っているので活用できると評判である。
しかしながら、こちらを学習する前提として「協同組合原則」自体の成り立ちや改定の歴史を踏まえる必要があり、そのためには栗本昭編著『21世紀の新協同組合原則<新訳版>』を先にきちんと読んでおくことを重ねておすすめしたい。
 
【『「21世紀の新協同組合原則」学習テキスト版(CD付)』のご紹介】
コープ出版のサイトの情報はこちら
以下は、チラシからの情報。
本書は、「2020年ピジョン策定検討委員会」がビジョンを考える「前提」とした「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」を学び直す学習テキストとして作成しました。
また、「ICA声明」起草にあたって重要な役割を果たした3大報告(レイドロー報告・マルコス報告・べーク報告)を収載したCD-ROMを資料として添付しました。
【レイドロー報告】
1980年、モスクワで開催されたICA大会に「西暦2000年における協同組合」という報告が提出されます。報告の内容は、現代を「狂気じみた方向に進んでいる」時代、すなわち「狂気の時代」と特徴づけ、その中で「協同組合こそが正気の島」でなければならないにもかからわず、協同組合は「真の性格と目的」が曖昧化という「思想上の危機」に直面し、そのため運動の停滞が生じていると警告を発しています。
【マルコス報告】
レイドロー報告後も、欧米における生協の沈滞と後退は一層深刻化していきます。「思想上の危機」を乗り越え、協同組合の理念と「基本的価値」を再確認し、運動の再生をはかるために、1988年ICA大会では、マルコス会長自身が「協同組合の基本的価値」という報告を行い、「参加」、「民主主義」、「誠実」、「他人への配慮」を提起し、危機に対する処方箋として組合員に立ち戻れとのメッセージを出しました。そのきっかけは、マルコス会長自身が日本で開催された合同会議での班活動を通じた組合員参加に強い印象を受け、組合員参加の問題が協同組合運動にとって非常に重要であることを認識したためです。
【べーク報告】
1992年ICA東京大会でスウェーデン協同組合研究所の所長ベーク氏が行った「変化する世界における協同組合の価値」と題する報告は、グローバルな基本的価値として「組合員のニーズに応える経済活動」、「参加型民主主義」、「人々の能力の発揚」、「社会的責任・環境に関する責任」、「国内的・国際的協力」の5つを提起しました。この報告を基礎に1995年ICA100周年記念マンチェスター大会で採択されたのが「ICA声明」です。

*コープ出版は日本生協連の子会社であるが、2009年度よりあらためて日本生協連の出版部として活動していくことになり、発行元が日本生協連出版部、発行所がコープ出版という形での出版になっていくようである。

【2010/12/20 12:21】 | 文献紹介
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック