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<Mより発信>
 日本生協連は創立の時から「平和とより良き生活のために」をスローガンに掲げ、反核・平和運動に取り組んできた。東西冷戦時の大国の核軍拡競争の中で核実験をどのように規制するかという考え方をめぐっての対立から、不幸にも長らく分裂していた原水爆禁止世界大会が1977年に統一されてからは、組織を上げて運動を盛り上げてもきた。その後、再び不幸にも運動は分裂してしまったが、被爆者の運動に寄り添って被爆者援護法制定運動に取組み、ついに法律制定をかちとってきたという経験をもっている。
 さて、今度はその被爆者の方々の記憶をきちんと継承していく取り組みが始まった。日本生協連職員OBが事務局長になっているのが頼もしい。12/10に「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」が設立された。それを事前に知らせる記者会見は11/25に四ツ谷の主婦会館5階の会議室で開かれた。この日の会見には、呼びかけ発起人の4氏が参加。日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の岩佐幹三代表委員、作家の大江健三郎氏、立命館大学の安斎育郎名誉教授、日本被団協の肥田舜太郎顧問の皆さんである。
 その時の様子は朝日新聞、毎日新聞、中国新聞、日刊スポーツ新聞などで報道された。
ネット検索したら「とだ九条の会」のblogの12/2の記事が詳しいのでご紹介
12/10の設立総会の様子は、当塾の例会にもご参加いただいているOさんのブログの記事が設立趣意書の紹介までされていて詳しい。以下にリンクさせていただく。
「上洛上京物語」の12/10の記事はこちら
福島原発の事故もあり、放射線ヒバクに関わる記憶遺産をきちんと継承することの意義は大きくなっている。私も微力ながらできる範囲でお手伝いしていく決意を固めている。
以下、11/25の記者会見の時の個人的エピソードも書かせていただいておく。よろしければお目通しくださいm(_ _)m

開催時間の前に4氏が司会者ともども5階資料室の打合せコーナーに揃ったので緊張してしまった。
中でも大江健三郎氏が一番に到着されたので、ご挨拶させていただくことができた。私は昨年度1年間、コープ商品の歴史についてのコラムを日本生協連の職員向けの部内報に連載していたのだが、最終号に編集後記として「生協に関わる人が過去の歴史から十分に学んだ上で新しい道を切り開いていって欲しいというようなことを書いた。その文章に大江健三郎氏のノーベル文学賞受賞記念での講演からの引用をさせていただいていた。それもその時にお見せしてお話させていただいたのだが、氏はひとこと「よろしいと思います」とおっしゃっていただいたので、実に感激してしまった次第。
大江健三郎氏のノーベル文学賞を受賞した後の講演を収録した岩波新書はこちら。
『あいまいな日本の私』
氏の小説が難解で挫折した私にも読めたので、おすすめします。




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【2011/12/20 20:01】 | 情報
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